第8話 何気ない日常と一つの決断

僕の経験談
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不倫がわかってからも、僕は妻に気づかれない様に普段通り接していた。

一緒にご飯も食べるし、テレビもみる。

ただ、二人ででかけることは少なくなっていた。

旅行に誘っても乗り気じゃない。

出かける約束をしていても「やっぱり今日は家で休も」と急に行かなくなることが多々あった。

最初の頃は「疲れてるのかな?それとも僕が疲れてるの気づかってくれてるのかな?」と思っていた。

でも現実は違った

一緒に行こうと言っていた店も

一緒に観に行こうと言っていた映画も

全部不倫相手と行っているからだった。

また、些細なことでも機嫌を悪くすることが多くなった。

「いやー、今日は疲れたわ。仕事でこういうことがあってさ…」と軽い愚痴をこぼしても機嫌が悪くなる。

自然と家で仕事の話しはしない様になった。

本心もいつしか話さない様になっていた。

今思えば、僕が帰ることがストレスになっていたのだろう。

僕が居ると不倫相手に会えない、僕が居ると不倫相手に連絡がとれない

問題は僕が居ることだったのだろう…

なにかあっても自分の非は一切認めない、全部僕が悪いかの様に振る舞うことも多くなっていた。

前はこんなことなかったな

ほんと、人が変わったみたいだ

たぶん妻自身も気づいていなかっただろう。

そんな日々の中でも、たまに昔に戻った様になる時があった。

なんのタイミングかはわからない。

どういう心の変化かもわからない。

昔の様に他愛もないことで二人で笑い、僕が夜息抜きに散歩に行くと「一緒に行く」と付いてくる…

今までと変わらない日常

不倫なんてないんじゃないかと思わせてくれる日常

ずっと一緒にいたいなと思っていた妻がいる

そんな日がたまーにあった。

僕は今後どうしたいんだろう?

自分に問いかけることも多かった

不倫がわかった時

証拠を集める時

探偵に依頼した時

弁護士と話した時

ずーっと考えるてるのに答えがでない。

そもそも、答えなんてないんだろうな…なんとなくそう思っていた。

僕は妻のことが好きなのか?

それすらわからない時もあった。

ただ、ずーっと情が残っていることは確かだった。

弁護士に依頼すれば、どん底に落とすことができることは明らかだ

ここに書くことができず申し訳ないが、状況的にはかなり最悪の状況を突き付けることができた。

でも、情が僕の邪魔をする。

今までずっと傍にいた、その分妻のいい部分もたくさん知っている。

僕は比較的冷酷な決断ができる人だが、妻に対してはできなかった。

どうしても憎むことができなかった。

不倫される前だったら「不倫なんかしたら、すぐ慰謝料請求して、徹底的に潰して離婚する」と思っていたけど現実に起きたらそんなこと一切できなかった。

それでも、いつか決めなければいけない日がくる。

そしてそれはだんだんと近づいていることはわかっていた。

そんな葛藤がずっと続いていた。

そして僕は一度だけ不倫相手と話しをすることにした。

どんな奴なのか知りたかった。

もし、それで話しがこじれる様なら、もう徹底的にやろう。

今後どうするかはそれから決めよう。

そう一つの決断をした。

弁護士からはお勧めはしないと言われた。

個人同士で話し合っても、話しが上手くいく可能性は低いし、場合によっては脅迫になる可能性もあると

まあ、自分が弁護士の立場ならきっとそう言うだろうなと思っていたためある程度想定はしていた。

それでも、面と向かって話しをしないと気が済まない

そして、これは少しでも自分が選ぶ道を後悔しないものにするためにも大事なことだと感じていた。